amslの日記

日々の記録。日記/料理/オーボエ/お出かけなど

2025年10月-12月の読書記録

頭木弘樹『口の立つやつが勝つってことでいいのか』2024 青土社

エッセイ。著者の思考の軌跡をたどる感覚でするする読めて面白かった。

「理路整然と話さない」というのも、素晴らしいことだ。箸でつまめる豆だけでいいと、簡単にスープを切り捨てられない人なのだ。

私も思ったことを言語化しようとするときに、もやもやした霧状のものを無理やり「言葉」という型におしこんでいるような気持ちになることがある。都合のいい「言葉」の形に無理やり当てはめた結果、盛り込みたいニュアンスが削げ落ちたり、全然異なる形のものになっていたりしないか、その結果うまく伝わらないのではないか、ということがいつも怖く思う。

とはいえ、長々と説明するとそれはそれで分かりにくくなってしまう。聴き手も飽きるだろうし…。話すときに関してはまだうまく整理ができないが、文字で書くときは長文を書いてからザクザク削っていくことが多い。このブログもそんな風に書いています。

その水になじめない魚だけが、その水について考えつづけるのだ。

職場に思いをはせながらこの文章を読んだ。何の不満もなければ、どうすればもっと良い環境になるかなんて考えないものね。

話が成仏していないのだ。

同じことを何度も繰り返し話してしまうのは、話を相手に受け止めてもらえず成仏していないから、という文脈で出てきた表現。何度も同じ話をされて、もういいよその話はと思うことが度々あるが、ちゃんと相手の話を受け止められていたか?と聞かれると、聞き流してきただけのような気もする。ちゃんと人の話はきかないとなあと身につまされた。

ひのまどか『音楽家の伝記 はじめに読む一冊 ブラームスヤマハミュージックエンターテインメントホールディングス ミュージックメディア部 2024

ブラームスの曲に取り組んでいるので、人となりを知りたくて読んだ。

ほぼ4割くらいクララ・シューマンのことが書いてあった。そのくらいブラームスにとってクララという存在が大きかったのだなと思う。

ひのまどか『音楽家の伝記 はじめに読む一冊 シベリウスヤマハミュージックエンターテインメントホールディングス ミュージックメディア部 2024

ブラームスと同じく、シベリウスの曲も演奏するので読んでみた。シベリウスの生涯を知ることはフィンランドの歴史を知ることと同義だと思った。ロシアの支配を受けた歴史、霧のたちこめる森や湖、野性味あふれる民話、みたいなフィンランドならではの背景を感じながら演奏できたらいいなと思う。

ロデリック・ダネット 橘高弓枝訳『伝記 世界の作曲家9 ドボルザーク偕成社 1999

ドヴォルザークの曲にも取り組むので読んだ。ブラームスの支援があったこと、チェロ協奏曲がナイアガラの滝から着想を得ていることを知った。

子沢山だけど流行病などでがんがん亡くなっているのも印象に残った。当時は今と比べて医療が未発達だったろうし、いつの時代も子供を大人まで育て上げるというのは大変なことだなと思った。

福井晴敏機動戦士ガンダムUCユニコーンの日(上)』2007 角川書店

アニメが面白かったので原作も読んでみた。

ローマの休日』でお姫様が逃避行する様子を、ヒロインが自分自身と重ね合わせている描写があって、だから偽名でオードリーと名乗ったのかと腑に落ちた

富野由悠季機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』1988 角川スニーカー文庫

映画とは違って、父になったアムロと孤独なシャアという対比になっているという情報を事前に聞いていたので、守るべきものが人を強くするんだ!みたいな展開を予想して読んだらちょっと違った。シンプルに胎児が強かった。