国立新美術館の「五美大展」に行ってきたので、印象に残った作品と感想を紹介します。
いただいたパンフレット
裏面
会場図。とても広くてまわるのに3時間かかりました
多摩美術大学 美術学部 絵画学科 日本画専攻 海森 美貴《還る》岩絵具・色鉛筆・水干絵具・高知麻紙 180×240×4cm
個人的に一番惹かれた作品。
クジラのような生物が、空から海に向かって頭から潜っていこうとしている絵。
絵自体がすごく大きかったのと、砂浜で海を眺めている人と犬の小ささからクジラの巨大さが伝わってきて、その迫力に思わず見入りました。
背景の赤く染まった雲も、色鮮やかですごく綺麗だったんだけど、写真だとあまり綺麗さが伝わらないのが残念。
クジラのお腹の周りに金色の小魚が集まっているけど、くるくる回っていそうでこれも何か神秘的。
もののけ姫の、ダイダラボッチが海に向かって沈んでいくシーンを思い出した。
あれは夜明けだったけど、この画はどうだろう。小さなわんちゃんの背中が愛おしい。
女子美術大学 芸術学部 美術学科 洋画専攻 版画コース 原田 千穂《日日》木版画 162×260cm
愛犬の様子を描いている版画。何点か作品あったけど2つ写真とりました
↓うちの犬
キャプションがついていて、それによると14歳の家族みたいです。かわいいね。
ほっとするような淡めの色使いと柔らかい画風で、愛犬に対する優しい気持ちが伝わってきてほっこりしました。
芸術学部 美術学科 立体アート専攻 片倉 菜緒《不協和》テラコッタ 55×225×115cm
フレンチブルの解像度が高い。
この絶妙な、納得いってなさそうな表情…。
へそ天のうちの子と比較。
へそ天で寝そべっている子の方が少し大きかったです。
武蔵野美術大学 大学院 美術専攻 油絵コース 土橋 大智《光のある風景》油彩、キャンバス M150
夜の町と灯りを描いた作品。
本当に絵から温かい光が漏れているように見えてすごいなあと思ったんだけど、なんか写真だといまいち伝わらない。
薄暗い夜空の色の塗り重ね方が、すごく均質で無表情な感じで、光の部分のじんわり滲むような塗り方とは違うから対比で温かい感じにさせるのかな??と思ったりしました。
全体の感想
ボリュームがあって見応え十分で楽しかったです!
カオスな空間を味わえました。
また来年も見に行きたい。