
年始に刺しゅう展に行ってきた。昨年から新しい趣味として刺しゅうを始めたので、刺しゅうで作る絵画がどんなものか見てみたくて。
ギャラリーAとCで現代の刺しゅう作家さんの作品を、ギャラリーBで都が所有している刺しゅう作品を鑑賞した。ギャラリーBは無料で観られるようだったが、会場が入り組んだところにあるので、ギャラリーAをスルーしてたどり着くのは至難の業な気がする。
お昼頃到着したらわりと行列ができていて驚いた。20分ほど並んで展示室へ。
現代の刺繍作家さんの展示


すごく大きい絵画!私は5cm四方くらいの刺しゅうをするのにも四苦八苦して1週間くらい時間をかけているので、これを作る手間を考えると気が遠くなる。

遠目から見ると、落葉と木々の影の絵画に見えるが、近づくと様々な色の糸で構成された抽象的な絵画に見えた。控えめにあしらわれているビーズがかわいい。

写真だと分かりにくいが、ラメ入りのリボンのようなものが海の部分に使われていて、日を反射してキラキラ輝く水面のようだった。

お孫さんの描いた絵を刺しゅうにした作品。ただただかわいい。
収蔵作品の展示
こちらは感想のみ。
明治時代の美大生の作品群がすごかった。風景の写生をして刺しゅう画にしているもので、めちゃくちゃ精巧だった。サインの草書体の筆文字も刺繍だった。これが手刺しゅう…?刺しゅうとは?と困惑しながら何度も見てしまった。
千人針の展示もあった。黄ばんだ布に鮮やかな赤い糸で刺しゅうが施されている。機械的に線をつないでいたものもあったし、虎の絵柄になっているものもあった。布にチャコペンか何かで印がつけてあった。多分1人ここまで縫う、というのを割り振った跡ではないかな。町内で布を回しながら縫われていったことが想像されて、何とも言えない気持ちになった。
千人針には五銭が同封されたらしい。これは死線(四銭)を超える(四より上なので五)という願いが込められているそうだ。この日は1/4、数日前におせちを食べながら、食材の由来を調べてダジャレばっかりじゃないかと笑っていたところだった。祝いの席でも、戦争の場でもダジャレを使う感性が可笑しく、哀しい。
千人針の展示と、火消しの防火衣である刺し子の服の展示が並んでいた。命の無事を祈る刺繍もあれば、命を守る刺繍もある。
展示会概要
上野アーティストプロジェクト2025
刺繍―針がすくいだす世界
会期2025年11月18日(火)~2026年1月8日(木)
会場ギャラリーA・C
休室日2025年12月1日(月)、12月15日(月)、12月22日(月)~2026年1月3日(土)、1月5日(月)
開室時間9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
観覧料
一般 800円
刺繍がうまれるとき―東京都コレクションにみる日本近現代の糸と針と布による造形
ギャラリーB

遅めのお昼にカレーを食べた。