国立新美術館で開催中の「テート美術館展 光」に行ってきた。
混雑状況
土曜午後に来訪。
当日券売り場の前には10~15人くらい並んでいたが、事前にwebチケットを購入していればここはスルーして建物の中に入れる。
会場は少し入場規制をしていて、中に入るまでには5分くらい待った。
中は、それなりに混んでいるが作品が見られないほどではない、といった感じ。
webチケット入場でも、こういう記念チケットがもらえる。
全体の感想
光が各時代の作品においてどのように描かれてきたか?という切り口で、テート美術館の作品を紹介する、という試みだった。
18世紀~現代までの作品が展示されていた。
時代順ではなく、宗教的主題の絵画/風景および風景がモチーフの絵画 のようなまとめられ方がされているのが新鮮だった。
18世紀の絵画と現代アートが同じ展示室内にある空間ってあまりないから面白い。
特にキャプションがついていなければ写真OKでありがたかった。
印象に残った作品
ジョン・マーティン《ポンペイとヘルクラネウムの崩壊》
1822年、2011年修復 油彩/カンヴァス 161.6×253cm
迫力に圧倒された。
絵画が大きすぎてカメラに入っていない。
壮大でありつつ、人の表情や服・金属製品などはすごく細かく描きこまれており、とにかく絵がうまいという感想。
ジョン・ブレット《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》
1871年 油彩・カンヴァス 106×212.7cm
天使のはしごの描写が丁寧できれい。
アルマン・ギヨマン《モレ=シュル=ロワン》
1902年 油彩・カンヴァス 60×73cm
印象派なのかな?こってりしていて粘っこい画風という印象を受けた。
全体的に青緑色っぽい色合いがきれい。
ワシリー・カンディンスキー《スウィング》
1925年 油彩・板 70.5×50.2cm
結構黒が使われているのと、暗めの色のグラデーションやぼかしが使われていて、あまりきれいな画面ではないなと思った。
絵具混ぜすぎました的な…(油彩なので当然あえてこういう色合いなんだとは思う)
ジェームズ・タレル《レイマー、ブルー》
1969年 LEDライト サイズ可変
真っ青な空間の中に自分が入れる展示。写真はNG。
真っ青すぎて目がチカチカしそうだったので割とすぐ出てしまったが、影がなく全体が均質にぼんやり光っている空間だったため、遠近感がよくわからなくなり足元がおぼつかなくなるような感覚に襲われた。
個人的にこういうザ・体験型な展示は大好きなので結構気に入った。
オラファー・エリアソン《星くずの素粒子》
2014年 ステンレス・スチール、半透明のミラー、ワイヤー、モーター、スポットライト 直径170cm
鏡に反射した光があたりに飛び散って、それがゆっくり回転していてきれい。ずっと見ていたくなるような展示だった。
お土産
ポストカードを2枚買った。
《ポンペイとヘルクラネウムの崩壊》のポストカードや複製原画がなかったのが意外。一番インパクトある作品だったと思うのだけど…。
開催概要(東京展)
展示会名
会期
~
毎週火曜日休館当日券
開館時間
10:00~18:00
料金
大人2,200円(前売券2,000円)