2022年の読書記録も残っていたので、2年分まとめ。面白かった本を読んだ年ごとに3冊ずつ紹介します。
2022年面白かった本3選
深木章子『鬼畜の家』2014 講談社
ミステリー小説。行方不明になった母親の死亡保険金を受け取るため、生き残った末娘が事件の経緯や家族の実態を探偵に相談し、事件を調査していく中で真実が浮かび上がっていく…という話。
えぐい描写盛り沢山なので精神消耗しながら読み進めていたけど、読んでいく中で感じたちょっとした違和感が、最後の真相を明かすパートで綺麗に回収されていくのが劇的でとても面白かった。
真相解明パートで「そういうことかああ~~!」と感嘆するミステリーが読みたい方は是非。グロ描写いっぱいあるので注意。
大石哲之『コンサル1年目が学ぶこと』ディスカヴァー・トゥエンティワン 2014
言わずと知れた名著だけど、初めて読んでこれは名著だわ…と思ったので紹介。
働くうえで必要な心構えや仕事観などまとめた本。
自分が3~4年働いて身をもって実感したことが簡潔にまとめられているので、もっと早く読んでおけばもっと要領よく仕事が出来たのでは?と思わせてくれた一冊。
席次だのお茶くみだののマナーとかどうでもいいので、社会人は全員この本を読んで、自分の仕事に生かしていくべき。
鈴木大介『最貧困女子』幻冬舎 2014
現代社会において貧困とされる女性たちがどのような環境で生きているかを取材したルポルタージュ。
著者は、貧困に陥る原因として、低所得の他に3つの無縁(家族の無縁/地域の無縁/制度の無縁)と3つの障害(精神障害/発達障害/知的障害)があるとし、いかに支援していくか考える必要がある、という問題提起をしている。
親から虐待を受ける→逃げ出す→警察に保護される→親元に送り返される→大人への不信感を持つ という悪循環は、今の制度だと当然そうなると思ったし、もうちょっと何とかならないのだろうか、と思った。
また、「障害のある人の場合だと、働ける場所も少なく給料も安いため、売春した方がお金が稼げるという現実がある。正当な仕事をしてギリギリの生活をするのと、グレーながら体を売って少し余裕のある生活をするのと、はたしてどちらが当人にとって幸せなのか?」という内容が印象に残った。
例え本人が幸せだとしても売春は止めないといけないが、その人の幸せを奪う権利があるのかとか、止めるからにはその人の人生に責任を負わないといけない、その覚悟が自分にできるのかとか、そんなことを考えた。
2023年面白かった本3選
ダニエル・キイス 訳:小尾芙佐『アルジャーノンに花束を 新版』2015 ハヤカワ文庫
誰もが知ってる名作だと思うけど、今さらながら読んでみたところ、電車の中でちょっと涙ぐむレベルで感動したので紹介。
知能を向上させる手術を受けた主人公チャーリーが、経過報告というかたちで日々の様子を綴っている小説。
知能が退化していくところ、読んでいて辛かったけど、たどたどしい言葉でも前向きだったり、周囲を思いやるチャーリーの優しい心が伝わってきてじーんとした。
麻野耕司『NEW SALES 新時代の営業に必要な7つの原則』2022 ダイヤモンド社
コロナ禍後のBtoB営業の仕事のアプローチ法をまとめた本。
勉強になったし、なんでも資料化するスタイルは自分の性格に合っていると思ったので、自分の仕事にも取り入れていきたいと思った。
BtoB営業職の方で、仕事のやり方を模索している方は参考になると思います。
竹川美奈子『あなたのお金を「見える化」しなさい!ビジネスパーソンのための新お金管理術』2012 ダイヤモンド社
家計のお金を損益計算書・バランスシートにまとめて、不測の事態や老後に備えましょうという本。2023年はお金の勉強を始めた年でもあったので、この本を参考に色々資料を作ったりした。
資料を作って分析するのが好きな人は、この本が家計管理の参考になると思います。
2022年読書集計
- 実用書…14
- コミュニケーション…6
- ビジネス…3
- 技術書…2
- 自己啓発・効率化…2
- 資産運用…1
- 小説…12
- 純文学…6
- ミステリー…2
- エンタメ…2
- エッセイ・ルポルタージュ…9
- エッセイ…4
- ルポルタージュ…5
- 評論…5
- 社会…1
- 思想…1
- 脳科学…1
- 芸術…1
合計 39冊
- コミュニケーションを上手くやるコツ、みたいな本を沢山読んでいる
- 月3冊ペースで読書できている
2023年読書集計
合計 35冊
- 圧倒的に実用書を読んでいる。年々小説への興味が薄らいでいくのを感じているので、一抹の寂しさも覚えつつ、自分の今後の人生について考える時間が増えてきたから仕方ない部分もあるよなあと思うなどしている。
- 読書ペースは昨年より落ちた。ティアキンのせい。